御影公会堂|神戸観光|散策|さんぽ
御影公会堂

昭和8年(1933年)竣工。モダニズムと様式建築をもつ建物。戦時の空襲や阪神淡路大震災ものり越えてきた。大ホールや大小さまざまな集会室、地下には食堂をもつ。

アニメ映画『火垂るの墓』にも登場する近代建築 (過去散策)

昭和8年、白鶴美術館の創設者、
白鶴酒造7代嘉納治兵衛氏の寄付で建設。

550名収容の大ホールと、
大小さまざまな集会室、象徴的なフライタワーからなる。

外壁は淡褐色のスクラッチ・タイルで覆われ、
川に臨む西側からは客船のデッキのように見え、
南西角の屋上には円形のテラスが置かれている。

ドイツ表現主義に独特で個性のあるアレンジを加えた、
日本でもまれな建築例。
清水栄二の設計。

窓周りの分厚いフチ取り、
天井の低いエントランスホール、
円柱やアーチで象られた内部デザイン、
上部吹き抜けのガラス屋根。
どれをとってもおもしろい。

こんなエピソードもある。
戦時の空襲時、窓ガラスがくだけ飛び、火災で天井が焼け落ちた。
内部はがらんどうになり、
あまりの壊れように進駐軍も接収をあきらめたというが、
建物自体はびくともしていなかった。
そのようすは野坂昭如氏の「火垂るの墓」にも登場する。

ただ、現在、老朽化はいなめなく、
建物は瀕死の状態といえるようす。
今のうちに見ておきたい近代建築である。

地階の食堂は、 廉価で美味しいと評判が高い。
散歩がてら食事も楽しめる。

お薦めコメント

近隣の方にとっては貸し部屋などの利用でしょうが、建物は非常に特殊な近代建築です。様式主義ともモダニズムともとれそうです。

お薦め度指数

近代建築に興味のある方にとって 80点
建築などに興味のない人にとっては 55点

交通アクセス・入場料・定休日など

アクセス
阪神「石屋川」3分 JR「住吉」10分
入場料
-
定休日
火曜日・年末年始
所在地
東灘区御影石町
HP
御影公会堂公式HP
備考
内容が変更等の場合もあります。詳細は訪問前にご確認ください。

アクセスマップ(マップ右上をクリックでフルスクリーン)

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