八宮めぐり|神戸観光|散策|さんぽ
八宮めぐり

神戸・兵庫に点在する「一宮神社」から「八宮神社」までをめぐると厄が落ち、開運するという伝えがある。伝承では、神功皇后が生田神社建立のおり、周囲の八社を巡拝したことにさかのぼる。江戸時代にはさかんに行われていたようで、それぞれの神社には日本神話に登場する神々(五男神・三女神など)が祀られている。

※写真は四宮神社にあった案内板を撮影したものです。

一宮神社 (田心姫命)

 生田裔神八社のひとつ。(一〜八宮共通)
 神功皇后が三韓征伐の帰途の折りに参詣したとされる。
 創建は不明だが、神話をたどれば3世紀や4世紀ともいえる。

 ●田心姫命(たぎりひめ・たきりびめ)は
 アマテラスとスサノオの誓いで生まれた女神。
 宗像三女神の一柱。奥津島比売命の別名がある。
 

二宮神社 (天忍穂耳尊)

 祭神の名から勝運の神様。
 平安時代、生田神社が大水害に遭った時には、
 一時、神体を祀ったとされる。

 ●天忍穂耳尊(正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命)
 (あめのおしほみみのみこと)
 アマテラスの長男。日本の統治を命じられた神という。
 二宮神社HP

三宮神社 (湍津姫命)

 航海安全と商工業発展の神様として知られる。
 明治元年には神戸事件の舞台となった。
 事件は岡山藩兵と外国兵のいざこざ。外交問題へと発展。

 ●湍津姫命(たきつひめのみこと)
 宗像三女神の一柱。多岐都比売命とも表記される。
 「たぎつ」は激しい水流の意味。

四宮神社 (市杵島姫命)

 福神・芸能神・財宝・縁結び等の女神。
 市杵島姫命 は「弁財天」のこと。

 ●市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
 宗像三女神の一柱。神に斎く島の女神という意。
 戦国には花隈城の鬼門鎮護の神ともなった。
 四宮神社HP

五宮神社 (天穂日命)

 出雲の国から勧請された。
 奥平野の地の産土神。
 厄除・天下泰平・開発の神様。

 ● 天穂日命(あめのほひのみこと)
 五男神の一柱。国土開発に尽くした。
 アマテラスの第二子とされる。農産業の神とも。
 

六宮神社 (天津彦根命)

 八宮神社と合祀されている。
 明治時代末期に湊翔楠中学校建設により移転した。

 ●天津彦根命(あまつひこねのみこと)
 五男神の一柱。氏族の祖神とされる。 
 雨の神、日の神、風の神などと諸説ある。

七宮神社神社 (大己貴尊)

 大国主など7つの名をもつ大己貴が祭神。
 清盛の崇敬もあつく、高田屋嘉兵衛なども祈願した。

 ● 大己貴尊(おおなむちのみこと)
 大国主命(おおくにぬしのみこと)などさまざまな別名をもつ。
 国造神・農業神・商業神などとされる。
 因幡の白兎など多くの説話に登場する。

八宮神社 (熊野杼樟日命)

 出雲の熊野大社か紀伊の熊野三山の関係とされる。
 明治期、旧神戸市役所(現・弁護士会館の所)新築で移転。

 ● 熊野杼樟日命 (くまのくすびのみこと)
 五男神の一柱。
 万物の生成と和合の神、農水漁の神とも。
 

アクセスマップ(マップ右上をクリックでフルスクリーン)

神戸市全体の観光・散策・さんぽマップへ