松風村雨堂|神戸観光|散策|さんぽ
松風村雨堂

平安時代、貴族と須磨にすむ娘姉妹の悲哀物語の舞台となった場所。
※写真の奥にお堂と松があります。

古代の悲哀物語を伝えるお堂 (過去散策)

平安時代の貴族・在原行平が天皇のいかりをかい、
須磨にわび住まいをしていた頃の話。

海岸から4kmほど離れた多井畑に住む村長の娘二人。
「もしほ」と「こふじ」が海岸に汐汲みにきた際、
行平に出会い、やがて恋に落ちる。

行平は二人を「松風」「村雨」と名付けて愛したが、三年後、
天皇のゆるしがでて、都に帰ることになる。

すむ世界の違う行平・松風・村雨は、
悲しい別れを迎える。

行平は別れを告げれば、二人がさぞ悲しむだろうと、
烏帽子と狩衣を松の枝にかけ、
「立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む」と読んで、
密かに去ってしまう。

行平が去った後、姉妹は、
行平の住居のかたわらに庵をむすび、
行平の無事を祈りつづけた。

その庵の跡が現在の「松風村雨堂」と伝わる。

公民館の横にひっそりとたたずむお堂が、
悲哀を物語るよう。

お薦めコメント

山陽電車の線路沿いにひっそりとあるお堂です。浄瑠璃や謡曲にも悲哀物語として伝えらたようです。歴史の物語を知れば、なんでもないようなお堂にも心がゆすられます。多井畑にも足をのばしてほしいところです。

お薦め度指数

古代の地方(須磨)の物語を知って訪れると 70点

交通アクセス・入場料・定休日など

アクセス
山陽須磨寺10分
入場料
-
定休日
-
所在地
須磨区
HP
須磨観光協会のHP
備考
内容が変更等の場合もあります。詳細は訪問前にご確認ください。

アクセスマップ(マップ右上をクリックでフルスクリーン)

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